新卒採用 学生生活担当として、学生生活全般・奨学金などの業務に携わる

丁寧に育んでくれる職場だからこそ新しいことにチャレンジしていきたい  戸島 一樹さん 理工学部 学生課

慶應義塾志木高等学校を経て、慶應義塾大学文学部卒業後、慶應義塾に新卒採用で就職。学生時代、自らが考え積極的にチャレンジ、行動をしていくという校風の中で培われた行動力と、よく考察するという人柄を活かし、現在は理工学部の学生をサポートする戸島 一樹さん。学生生活担当として慶應義塾でどのような働きをしているのかを聞きました。

慶應義塾の中で学生時代を過ごした大切な思い出

慶應義塾の中で学生時代を過ごした大切な思い出

私は、自然豊かな環境にある慶應義塾志木高等学校で高校時代を過ごしました。慶應は、一貫校というのもあり、色々なことに取り組める環境にありました。高校時代は、慶應志木ワグネル・ソサエティーという部があり、入学してからすぐに入部しました。そこから慶應義塾大学を卒業するまでワグネルで歌に没頭し男声合唱をやっていたことは、素晴らしい経験と思い出になりました。

就職活動を始めたときには公共性の高い仕事に就きたいと思っていて、自分の性格上、目の前の仕事にコツコツと向き合えるような、落ち着いてできるデスクワークや公務員などを想定していました。あるとき、ゼミの先輩が慶應義塾の職員になった話を聞き、そんな選択肢もあるのだということを知りました。それまで、自分も用があれば学生部に行くことはありましたが、そこで働いている人たちの仕事を気に留めたこともなく、自分がそこで働くというイメージは一切持ったことがなかったので驚きでした。そして、自分もやってみようと決めて応募したところ、内定をいただくことができ、自分の母校である慶應義塾で仕事をすることになりました。

やりがいを見つけた学生のサポート

やりがいを見つけた学生のサポート

今の私の仕事は、横浜市にある矢上キャンパスの学生課・学生生活担当です。矢上キャンパスは、理工学部3,4年の学部生と理工学研究科の大学院生が学ぶキャンパスです。学生数は約3,800人で、それらすべての学生の学生生活全般、奨学金に関わることのサポートが中心の業務です。
業務の一つとして矢上キャンパスの学園祭である「矢上祭」の運営に携わり、学園祭を直接運営する学生と大学をつなぐ窓口として、学生たちを日々サポートしています。主体的に活動する学生たちと最前線で関わることができるので、私自身も彼らから学ぶことは多いですね。
また、学生生活担当なだけあって、トラブルや問題があった時にはすぐに駆けつけて、学生と面談をしたり、対処やサポートをしたりします。万が一、社会的にあってはならないようなことが起った場合、なぜこのようなことになったのかを学生と向き合い、じっくり話し合い、もし間違えた方向に進んでいれば正しい方に導けるよう最大限のサポートをしなければなりません。学生が社会に出た時のことまで考え導くことが私たちの役割だと思っています。

他にも、奨学金のサポート業務もしています。奨学金は慶應の中でもいろいろとあるのですが、私が主に担当しているのは、日本学生支援機構の奨学金です。学生の多くが貸与を受けているこの奨学金の手続きを、矢上では私が行っています。この業務はルーティンワークが多めですが、法人部門で研修した経験が生きていると思います。

大学職員というと、事務の仕事が中心で、1日中パソコンに向かいデスクワークがほとんどだと思っていました。しかし、それはいい意味で裏切られました。実際には、何かトラブルが起これば現場に急行し緊急対処しなければならなかったり、さまざまな研修に行く機会も多かったりで、デスクに向かって仕事をするという時間は少ないですね。私の業務は、毎回決められたルールの中でこなさなければいけない奨学金と、毎回同じケースは発生しない学生生活をサポートする、この相反する性質の業務を同時に行っていくことこそ、この仕事のやりがいでもあり、最も難しいと感じるところでもあります。もともと私は、歴史学が好きだったので、起こったことを自分の中で読み解き、物事を違った方面から考えていくということを習慣的にやっていたので、その発想が今の仕事に役立っています。

働きやすい職場環境の中で成長させてもらえる

働きやすい職場環境の中で成長させてもらえる

入職後、4月には座学やフィールドワークを中心とした2週間の導入研修がありました。大学を卒業してすぐだったので、いきなり業務となっても分からないことだらけだったと思うのですが、この研修を受けることで、学生から社会人への切り替えができました。社会人としてビジネスマナーを始め、ワードやエクセル、アクセスといったソフトの使い方、慶應でのみ使われているシステムの説明などが詳しくあったので、今の業務にとても生きています。また、導入研修の後に約2ヶ月間の職場研修期間がありました。私の場合、研修先は医学部や大学病院がある信濃町キャンパスの経理課と医学部企画室でした。そこで大学と病院の経営の一端を知る機会を得たことは、とても貴重な経験でした。そこから、今の学生に接する部署に本配属となったのですが、法人部門と学事部門とでは業務内容がまったく異なるので、慶應義塾の規模の大きさを改めて実感しました。

職場としての慶應義塾は、なんと言っても「人との関係がよく、とても働きやすい職場」だと思っています。もうすぐ2年目に突入しますが、働き始めて1年目の時でも、自分がメインとなって、さまざまな仕事にチャレンジさせてもらいました。学生と接していると、もっとこうした方がよいのではないかといった改善点を見つけることがあります。そんな時には、学生のためにより良い方法を探し、上司に相談し、やってみたいことを提案します。すると上司は、チャレンジする機会を与えてくれます。チャレンジする中で細かい失敗はありますが、いつも周りの人たちが温かくフォローしてくれるので安心して働くことができます。また、新しい仕事に対してアプローチしていけるという面においても、とても恵まれた職場だと思っています。

法人部門と、学生と接する業務を経験できたので、今後はこの経験を活かせる部署であれば、どんな仕事にでもチャレンジしてみたいし、やったことのない業務だとしても、自分のスキルを上げていくためにどんな仕事でも挑戦してみたいと思っています。